東京會舘「シェ・ロッシニ」のローストビーフ
日テレの未来創造堂で紹介されて、気になっていた東京會舘のローストビーフを食べに行ってきた。
東京會舘(@丸の内)の中には、レストランが2つある。2階にあるのがフランス料理の「プルニエ」。1階は(プルニエに比べれば)デイリーユースの西洋料理レストラン「シェ・ロッシニ」。
プルニエで出されているローストビーフは、霜降り肉を使ったゴージャスバージョン。1階のシェ・ロッシニで出されているのは、リブロースの国産赤身肉を使ったもの。
東京會舘さん曰く、「肉本来の旨みを味わうなら、シェ・ロッシニのローストビーフがオススメです」とのこと。たしかに、未来創造堂で“肉博士”呼ばわりされていた葉加瀬太郎氏も「赤身の旨さが……」と発言していたことから、シェ・ロッシニのローストビーフをオススメしていたと推測。
……で、シェ・ロッシニのローストビーフ。価格は、赤身肉のスライス2枚+ソースが3種類で、なんと驚きの4,935円! 一般OLのランチ1週間分の価格が一皿で味わえるという、なんとも感慨深い逸品である(泣)。
その日、最も状態のよい東北~北海道で育てられた国産牛のリブロースを仕入れ、ガスオーブンで3時間かけてじっくり焼き上げる。焼き上がった肉は、惜しみなく一回り削って成形。
焼く際に出た肉汁は、余分な脂などを濾して、チキンブイヨンと合わせてグレイビーソースにする。そのほかに、2008年の9月から新たに、和風ねぎソース わさび風味 と、黒胡椒クリームチーズソースが加わった。
さて。試食。
口に含むと、焼き目の香ばしさと、牛の本来的なケモノっぽい香り。舌触りは多少ざらっとするが、イヤな後のこりはない。赤身肉特有の筋っぽさはまったくといってない。脂身の部分が、口の中でとろけていく。
「そういえば昔、高級な牛肉ってこんな感じだったなぁ」という、懐かしいトラディショナルな味。牛肉本来の旨さがしっかりわかる。本当にいい赤身肉って、後味にかすかに酸味を感じるんだけど、それがちゃんとありました。
口の中でとろける霜降り肉がもてはやされる現代において、時代に逆行している感もあるけれど、古き良き赤身肉を味わいたいなら(そして、財布に余裕があるなら!)、いいかもしれない。
——————–
【東京會舘 シェ・ロッシニ】
千代田区丸の内3-2-1
03-3215-2123
営業:11:00~21:30(土日祝は11:00~21:00)/年中無休
前の記事: 「名門」の揚子江ラ-メンに運命の出会いを感じた件。
次の記事: 僕は誰と出会い、このブログはどんなブログになるのだろう。
2008/11/11 | かづよ備忘録
コメント/トラックバック
トラックバック用URL:
この投稿のコメント・トラックバックRSS