おわら風の盆:八尾町
町のあちこちに切られた側溝を流れる水の音と、「きりん」という乾いた高い風鈴の音色。遠くまで見渡せる長い石畳を、時折手で触れられそうなそうなほど綺麗な風が通り抜けていく。…さすがは八尾。風の神とともにある町である。
道に配された夕涼み用とおぼしき長椅子は、夜中になると観光客の仮眠場所となる。ここで浅い眠りに落ちながら、町流しの一座を待つのがまた一興。
静寂の彼方から ゆるりゆるりと流れくる胡弓の調べ。夢うつつの間に暗がりから現れ、灯籠の柔らかな光の中、舞い踊り、そして薄闇に還っていく。ときに、夢との境が曖昧なほど美しく、幻想的な光景にゆっくり心が癒されていく。
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2002/09/01 | かづよ備忘録
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