【思い出の味を再現する日の晩ごはん】
2014/05/09 | 今日の気分と晩ごはん | kazuyo
■冷やしトマト
■初物♡枝豆
■若竹煮
■筍の木の芽味噌和え
■米なすの赤味噌田楽
■きのこごはん
■ビール
■冷酒
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ウチには大人の背丈よりも大きな山椒の木があって、祖母は春になると毎年木の芽和えをこしらえてくれた。
筍は皮をむき、むいた皮には梅干しをくるんだ。そうすると酸味がまろやかになるって教えてくれた。
皮をむいた筍を米のとぎ汁で下ゆでして、流水でさらしながらあく取り。
さらに薄いだし汁で炊いて、さいの目に。
山椒は一抱え分に、白みそ、ダシ、砂糖を加えてすり鉢でよく摺って。さいの目に切った筍と合わせてできあがり。
筍のぽりぽりした食感と、山椒のさわやかな香りが美味しい、目にも鮮やかな逸品。小さい頃祖母と一緒に作った記憶をたどりながら大事に大事に半日かけて作ってみた。
……のだけど。
夫は1こだけつまんで「あまり好きじゃない。口に合わない」と言ったきり、一切箸を付けなかった。私はなんだか祖母との思い出まで否定されたような気がして……というか、そもそも夫は作る人へのねぎらいの気持ちがなく、ここのところ家畜にえさをやっているような気分になっていたこともあってつらすぎて泣いてしまった。
もう、目の前に置いてある筍の木の芽和えを見てるのもつらくって、食事中に席を立ち、近くに住む知人にすべてあげてしまった。
残念ながら、私が木の芽和えを作ることはもう一生ないのかもしれない。あんなに好きだったんだけどな。
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