九州温泉巡り:杖立温泉
肌寒いくらいの春の終わり…いや、夏の匂いが し始める5月。小国町の杖立温泉郷に、全国から寄せられた3500匹もの鯉のぼりが風をはらんで空を泳ぐ。
川にせり出した大きな岩から、次々と飛び込む少年たち。見ていると、自分の心の汚さまで映しだされてしまいそうな澄んだ川面に、芸術的なまでに美しく描かれる波紋。
♪なぁ〜つは過ぎ 枯れあざみぃ〜♪
井上陽水さんの歌 『少年時代』の風景が 今もしっくりくるような、小国はそんな町である。この町に古くから伝わる温泉に入りに行く。
杖立温泉 米屋別荘
学校の中庭でよく見かけるあれ。あの鶏。チャボが目の前をとっとっと…と横切っていく。『チャボ優先 笑ってお譲りください』と書かれた札に思わずにんまり。どうやら、邸内に足を踏み入れた瞬間から時間の進み方はゆっくりになってしまったようだ。
ここは宿泊こそしなかったが、入浴・昼食・昼寝部屋付き(4,000円)を堪能してきた(宿泊は12,000円〜)。混浴露天(左写真)・女湯(中央写真)こそ共同使用だが、あとの6つの湯どころは内鍵をかけて貸しきりで使用する。
写真の「粒の湯」は、石風呂(右手前に分かりづらいけど浴槽がある)と 立ち湯が特徴的なお風呂だ。立ち湯は深さが1m強あり、浴槽に渡された丸太につかまりながら入浴する。この丸太は固定されていないので、ツレはつかまった瞬間に滑って危うくおぼれかけてた(笑)。…最後まで笑わせてくれるやっちゃ。
敷地内には「米屋別荘イズム」が随所に見られ、この宿が客を癒そうとしていることをしみじみ感じる。
例えば、温泉玉子を用意してみたり、温泉で蒸かせる蒸かし器を用意していていたり。
温泉成分を皮膚から吸収させるだけでなく、身体の中からも取り入れられるようにしてくれている。小さな事かもしれないけど、そんな心配りが嬉しい宿だった。
さてと。これでおーわり。
これだけ温泉を巡って、一体 何泊何日だったと思う? 何と、2泊3日の強行軍だったのだ。本当に温泉に入り倒してきた〜!
5月の九州は、グレーの岩肌と緑の力強さ、空の高さが印象的だった。今回は仲間と騒ぐことが目的の旅行だったので、名所紹介などがほとんどなかったけど、たまにはこんな珍道中記もいいよね?! (押し売り)
これでほんとに おーわり。毎度ご愛読感謝! 次に九州に行く時は、芋焼酎の蔵元とか回ってみたいなぁ。さぁ、実現出来るやら?!
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2002/05/23 | かづよ備忘録
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