九州温泉巡り：地獄温泉

地獄温泉の一軒宿『清風荘』は、16もの湯どころを抱えているが、一番有名なのは写真のすずめの湯という混浴露天風呂だろう。ここは、PH1.74という強烈に酸性な温泉である。お湯をなめると、あごが「きゅーん」とするくらい明らかに酸っぱい。

以前、女友達と来た時は恥ずかしくて入るのをためらったが、今回はみんな露出狂(サービス精神旺盛とも言う)ばっかりで(私は違うぞ)、ためらいなく入ってたね。…一応、タオルを巻いて だけど。

湯船の底に溜まっている、キメの細かい泥を肌に塗りながら入浴すると、お肌すべすべになるというので、早速トライ。…って、あれれ？ 泥なんてないぞ？

最近、あまりこの泥が取れなくなってしまったそうで、湯船の奥に切られた側溝からすくってこなければならないらしい。勇気ある男子が腰にスポーツタオルを巻いて、取りに行ってくれた。

湯船の縁で屈んで泥を救おうと手を伸ばした瞬間、後ろにいた見知らぬオッチャンがツレに向かって大声で叫ぶ。
「おぅ、ニイちゃん！ 赤玉ポートワインが見えとるでぇ〜！」
…一同大爆笑！ 見られた本人は顔まで真っ赤。あ〜ぁ。お気の毒様(笑)。

勇気の甲斐あって、泥ゲット！ 粒子が細かいので、お湯と混ざってさわり心地は とろとろしている。これを肌に塗って、しばらく乾かすと白っぽく粉を吹いたようになる。それをこのお湯で洗い流すと あら 不思議！ お肌トゥルトゥル♪ しっとりして、化粧水いらずだった。

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