ピッカリー/ポッカリーの謎
外には仏教関連施設であることを示すカラフルな旗が掲げられている(上はカンボジア国旗)。
僧侶がいる寺院とは別に、人々が祈りを捧げるためだけの場所もあり、そこにもやはり旗が掲げられていた。50人くらい入れそうな集会場チックな「祈りの場」には、ありとあらゆるカラフルな仏像が祭られており、場は掃き清められていた。
訪れたときは祈る人の姿はなく、しんと静まりかえっていた。
日本で言うと、近所の神社的な存在なんだろうな。
それから、村にはNGOが建てたという学校があり、子どもたちが元気よく遊び回っていた。
私たちの姿を見つけると、遊具の上から気さくに声をかけてくる。どの子も瞳がくるくる活発に動いて、生き生きしている。この島に来てから出会った子どもといえば、さっきまで経を上げていた生気のない小坊主だけだったので、みんなそうなのかと思っていたけど、やっぱり元気に遊んでいる子どもは万国共通のはつらつさがある。ほっとした。
そう。カンボジアはつい最近までNGOが入るくらいの地域だった。
カンボジアといえば、ポル・ポト派をめぐる内戦が苛烈を極め、とても観光客を受け入れるような状況ではなかった。国内情勢が落ち着きを取り戻し、観光事業に力を入れ始めたとき、目を付けられたのが内戦でも荒らされることなく、またかつて開発の入ったことがない手つかずの自然が残っている南部地方だったのだそうだ。
そんな折、ローリーとメリタ・ハンター夫妻は新婚旅行でこの地域を訪れ、一目惚れし、かねてより夢だったリゾート開発をKoh Ouen島とKoh Bong島の双子島を買収して行うことを決意する。そうして作られたのが「Songsaa(恋人たちの) Private Island Resote 」である。
リゾート開発を行うにあたり、夫妻は「地域との共生」をテーマに、カンボジア政府に掛け合って周辺地域をカンボジア初の環境保護区に指定。地元民の教育と環境問題に取り組み、隣のロン島に自らの教育施設を設立し、英語の拾得およびサービスがなんたるか、農業・漁業のノウハウ、自然との共生やゴミ処理法、トイレの設立まで尽力したようだ。
おかげでソンサーでは申し分のないサービスを受けることができる。
ただし、発音は東南アジアなまりがきつくて、Beef curry or Pork curry? が「ピッカリー おー ポッカリー」に聞こえたり(写真はピッカリー)、Chef’s menu が「セブンズ ニュー」に聞こえたりするんだけどw
【Songsaa Private Island (ソンサー)関連項目】
1.カンボジア雑感。
2.カンボジア シアヌークビル ロン島(Koh Rong)ローカルヴィレッジツアー
3.ロン島(Koh Rong)ローカルヴィレッジツアー その2
4.カンボジアで結婚式を挙げてみた
5.ピッカリー/ポッカリーの謎
6.ソンサー プライベート アイランド(Songsaa Private Island)
7.Songsaa Private Island -Overwater Villa-
8.Songsaa Private Island -Oceanview Villa-
9.Songsaa Private Island -Dinner place-
10.Songsaa Private Island -Khmer foods-
11.Songsaa Private Island -Other foods-
12.Songsaa Private Island -総合評価-
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2013/10/05 | かづよ備忘録
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