神話を巡る冒険:槵觸神社(くしふる神社)@宮崎
神話を巡る冒険:霧島神宮古宮址@鹿児島 で ニニギノミコトが降臨した地は霧島神宮古宮址だったと書いた舌の根も乾かないうちにアレなんだけど。古事記では「筑紫日向高千穂之久士布流多気に天り坐しき」と書かれており「槵觸峯(くしふるみね)」のあたりに降りてきたとも言われていたりする。
というわけで、天孫降臨の地として伝えられている槵觸神社(くしふる神社)ではあるけれど、正直に言うと、天孫降臨の地だと知ったのは現地で看板を見てからなんだよねw すごいパワースポットだと言われたので行ってみたのだ。
鳥居を一歩くぐっただけでものすごい静謐さ。誰もいないひっそりとした境内には濃くて重たい木の香り。しっとりと湿った石造りの階段を昇ると本殿がある。
この神社は代々由来の御祭神とは違う神様が鎮座されているそうで、一説によると今の御祭神は大和武尊(神武天皇の12代下の子孫)・岩長姫(イワナガヒメ)・宗像三女神・石凝姥命(イシコリドメ)・タケミカヅチ神・フツヌシ神なんだとか。
石凝姥命はさっき出てきたな。三種の神器の一つである「八咫鏡(やたのかがみ)」を作った神様だ。つながってるなー。
岩長姫って何者? って思って調べたらすごい切ない!
木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)と姉妹共々ニニギに嫁いだら、「醜いからいりません」って親元に返されちゃったお姫様だった(泣)。残酷すぎ。
親父のオオヤマツミは怒って「岩長姫を差し上げたのは天孫が岩のように永遠のものとなるように、木花咲耶姫を差し上げたのは天孫が花のように繁栄するようにと誓約を立てたからだ」と教えて、岩長姫を送り返したことで天孫の寿命が短くなるだろうと告げたそうな。(岩長姫が木花咲耶姫の妊娠を呪ったせいだという説もある)
これによって、人間に「寿命」というものができたのだそう。
こわー。
宗像三女神は、須佐之男命(スサノオノミコト)の三人娘のことだ。
お母さん(イザナミ)が死んじゃってすっかりグレてた須佐之男命。しかし彼が帯刀していた十拳剣から生まれた三人娘はうって変わって美人ですごく優しいらしい。
彼女たちが生まれたとき、須佐之男命は「私の心が清いから、私の剣からこのようにかわいらしい三人の女の神さまが生まれたのです」と言ったのだとか。なんだろう……なんか…ヤンキーのエピソードのように思えてならんのだが。
タケミカヅチ神・フツヌシ神はお互いの関係性が深く、対で扱われることが多いのだそう。いずれもイザナギが神様をぶった切ったときにしたたり落ちた血から生まれた神様で、タケミカヅチは雷神 かつ剣の神とされている。フツヌシの「フツ」は刀剣で物が断ち切られる様を表しているとされ、刀剣の威力を神格化した神様と言われている。
どちらも強そうな神様ですな。
勝負事に臨むとか、一歩踏み出すときに味方してくれそうな神社だなと思った。
神話を巡る冒険(鹿児島・宮崎編)
1.神話を巡る冒険:霧島神宮@鹿児島
2.神話を巡る冒険:霧島神宮古宮址@鹿児島
3.神話を巡る冒険:天岩戸神社@宮崎
4.神話を巡る冒険:槵觸神社(くしふる神社)@宮崎
5.神話を巡る冒険:天真名井@宮崎
6.神話を巡る冒険:高千穂神社@宮崎
7.宮崎オススメの観光地はイオン。だけど私たちは高千穂峡に行った。
8.神話を巡る冒険:江田神社 御池(禊池)@宮崎
9.神話を巡る冒険:青島@宮崎
10.神話を巡る冒険:鵜戸神宮@宮崎
11.宮崎なのに「川越」で地鶏を食す。
12.おぐら本店@宮崎元祖チキン南蛮を食す。
13.幸加園で宮崎牛を食す。
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