神話を巡る冒険:天岩戸神社@宮崎
日本神話の中でイチ・ニを争う有名な“岩戸隠れの伝説”の現場であり、強大なパワースポットとも言われている「天岩戸神社」。神話の世界がリアルに存在しているってすごくわくわくする。
まずは、岩戸隠れの神話に関する登場人物(神様)の相関図。※必要なところだけ抜粋and省略
お母さんが死んじゃって悲しみ抜いた須佐之男命(スサノオノミコト)は すっかりグレて、悪さばっかりするようになってしまう。
その暴れっぷりにキレた天照大神(アマテラスオオミカミ)は、洞窟に岩で蓋をして引きこもった。これが日本最古の引きこもりである。
太陽の神であるアマテラスオオミカミが引きこもったことで世の中は闇に包まれ、食べ物が育たなくなったり、病気になる人が増えたり、悪霊が跋扈したり、荒れ果ててしまう。
困った たくさんの神様たちは、奪還作戦を企てた。下記はその一部始終である。
天岩戸の前で天鈿女命(アマノウズメ)がトランス状態で胸をさらけ出し、裳の紐を陰部までおし下げてストリップショーをしたところ、高天原が鳴り轟くように八百万の神が一斉に笑い声を上げた。
これを聞いたアマテラスオオミカミは天岩戸の扉を少し開けて「自分が岩戸に篭って世の中真っ暗になっているのに、どうしてみんな笑っているのか」と質問した。
そこでアマノウズメが「あなたより貴い神が表れたので、喜んでいるのです」と言うと、天児屋命と太玉命が八咫鏡(やたのかがみ。三種の神器のうちの一つ。石凝姥命:イシコリドメが作った)を差し出した。
鏡に写る自分の姿を貴い神だと勘違いしたアマテラスオオミカミは、その姿をもっとよく見ようと岩戸をさらに開けたとき、隠れていた 天手力男神(タヂカラオノミコト)が隙間に手を突っ込んで岩戸をぶん投げ、彼女を外へ引きずり出した。
ちなみに、ぶん投げた岩戸は長野県まで飛んでいって、戸隠神社のご神体(奥社後方にそびえる戸隠山のこと)になっているという。
すごい。すごすぎる。空想科学研究所で ぜひとも検証してもらいたいw
神話って面白いよね。ラリってストリップとか、女ならではの自尊心の高さとか、神様なのにすごく人間くさい一面が描かれてる。
ところで、ストリップした女の神様ってどんなに美人なんだろうって思ってたらこんな感じ(上記:絵はがきより引用)みたいよ。
美人の定義って歴史によって変わるんだという、なんつーか、明日に期待が持てますね……と(にっこり)。
さておき。現代の天岩戸神社のハナシ。
神社は渓谷を挟んで、東本宮と西本宮に相対している。西本宮は天照大神が隠れたという天岩戸(洞窟)を御神体としており、東本宮は天照大神が天岩戸から出てきた後に住んだ場所だと言われているのだとか。
天岩戸の洞窟は神域とされ、誰も足を踏み入れることができない(少なくとも25mプールはすっぽり入るであろうかなり大きな洞窟だったが、半分ほど崩落している)。しかし渓谷の対岸から洞窟を見せてくれるツアーがあるというので、西本宮の社務所で申し込んでみた。すると神主さんが直々にガイドしてくれるという。
岩戸の神話を聞かせてくれながらパワースポットの岩戸跡を巡る20分のツアー。残念ながら写真撮影は禁止だが、なかなか面白かった。
神主さんによると、天照大神は昔は人間だったんじゃないかと。荒れ果てて食べるものがない人たちに“米”を与え、育て方を伝授し、みんなから「あの人は神様みたいにありがたい人だ」って尊敬を集めていて、死後に神として奉られたのが始まりだろうとのことだった。
それはそうと、西本宮の本殿の左側拝殿、ここは見過ごしがちだけど密かなパワースポットらしい。祀られている鏡に向かって呼びかけると天照大神の姿を見ることができる人もいるのだとか。
……もちろん私は無理でした。
神話を巡る冒険(鹿児島・宮崎編)
1.神話を巡る冒険:霧島神宮@鹿児島
2.神話を巡る冒険:霧島神宮古宮址@鹿児島
3.神話を巡る冒険:天岩戸神社@宮崎
4.神話を巡る冒険:槵觸神社(くしふる神社)@宮崎
5.神話を巡る冒険:天真名井@宮崎
6.神話を巡る冒険:高千穂神社@宮崎
7.宮崎オススメの観光地はイオン。だけど私たちは高千穂峡に行った。
8.神話を巡る冒険:江田神社 御池(禊池)@宮崎
9.神話を巡る冒険:青島@宮崎
10.神話を巡る冒険:鵜戸神宮@宮崎
11.宮崎なのに「川越」で地鶏を食す。
12.おぐら本店@宮崎元祖チキン南蛮を食す。
13.幸加園で宮崎牛を食す。
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